本記事について
創作広場にお越しいただきありがとうございます。ここでは、カービィ★ブラザーズの創作雑感について書いてまいります。
夢の泉のものがたりと銀河にねがいを
カービィ★ブラザーズは、ゲーム「星のカービィ 夢の泉のものがたり」を主な舞台とさせていただいています。カービィのゲーム作品を通じて共通の勝利ダンスで、カービィが三人に増える”おやくそく”を話の始まるきっかけにしています。三人に増えたのは、実は弟が二人ついてきていた、という設定です。
私にも弟が一人いて、よく喧嘩もしましたし、兄としてのプライドが邪魔をしてうまくいかないことがありました。それでも初めて弟ができたころ、幼心に嬉しいという気持ちと可愛いと思う気持ちが生まれたのを覚えています。カービィ★ブラザーズでは、そのような兄弟間の想いや兄弟がいることの楽しさ、大変さ、成長を描けていけたらと考えています。
星のカービィの漫画は小学校の頃から書いていて、当時の自由帳にもカービィの弟という設定でキービィ、クービィが登場していました。コピー能力をつかったり、食いしん坊だったり、デデデ大王といたずらし合って張り合ったりと、もともとの星のカービィの設定を拝借しながら、自由にノートに落書きをしていました。
カービィ★ブラザーズでは、４コマ漫画という形にしたこともあり、「吸い込んでのみこんでコピーする」という"原則"に忠実過ぎるとコマが足りなくなりそうだったので、ゲーム「星のカービィ スーパーデラックス」に登場する「銀河にねがいを」システムをとりました。「コピーのもと デラックス」を取得すると、そのコピー能力をいつでも引き出せるというもので、カービィたちがそれぞれどんな能力を持っているのかにも注意して読んでいただければと思います。
カービィとキービィとクービィ
キャラとして区別するために、キービィは足の色を白抜きにして、クービィは頬のところにそばかすをつけました。ちなみに小学校の頃に書いていた作品には、さらに弟にケービィとコービィ（コービィは生まれたばかりという設定で、ベービィという名前になっていた作品もありました）が登場していたので、読んだ人には誰が誰だかわからない状態になっていました（笑）。
本作ではキービィが生真面目で丁寧な性格、クービィが向こう見ずで激情的な性格で登場してもらったので、カービィは彼らを一歩ひいて見守るような兄になりました。原作のような天真爛漫で食いしん坊なカービィのイメージとは少し異なるので、そんな原作のカービィファンの方には申し訳ありません。
あっという間に星のカービィ
私の初めての星のカービィとの出会いは、「♪丸描いておまめが二つおむすび一つあっという間に星のカービィ♪」の曲で始まるCMでした。絵描き歌で描けるくらい簡単なカービィのキャラに魅せられ、すぐに色々なカービィを自由帳に書いては、小学校のクラスの友達に見せたり見せられたりしていました。
ブログのaboutページにも少し触れていますが、私の疎遠になってしまった友人もその仲間の一人でした。カービィ★ブラザーズを書きながら、当時のことを思い出し、感傷に浸っている自分に気づくこともあります。
最近の星のカービィは、私がはまっていた当時のカービィに比べ、目が大きくより愛らしくなっていると思います。私の書く絵はどちらかというと初期のカービィにあるような無表情で感情の起伏の少ないカービィに近いと思います。共感をしてくださる方がいたら、嬉しく思います。
