本記事について
創作広場にお越しいただきありがとうございます。ここでは、アラフォー黒魔術の創作雑感について書いてまいります。
黒魔術と占い
昔から私の作品には、占い師や魔術師が登場することが多いです。主人公を導いたり振り回したりして、ストーリーに弾みをつけることができるからだと思います。本作品の場合は、完全に振り回す方ですね。主人公をあの手この手で絡めて、ドタバタする様子を楽しんでいただけたらと思います。
黒魔術という言葉の響きからは、怪しげで、ドクロやもうもうと煙の出ている薬とかを連想し、そうした浮世を離れたある種の刺激があるような気がします。もし実際に黒魔術を生業にするような店があるなら少し行ってみたいですが、相当の覚悟が必要でしょうね(笑)。新橋のガード下とか、上野や新宿の雑多な繁華街の中に、ベールで覆われた薄暗い店が出ていたら、雰囲気がありますね。
手相占いとかならデパートとかショッピングモールにたまに出ていますね。作品の中によく登場するわりに、占い屋さんに実際にいったことはないのですが、悩みを聞いてもらえてすっきりするだとか、パートナーと行って相性を占ってもらうとか、非日常な体験を楽しむことができそうだなと、素朴に思います。
魔女とサラリーマン
本作の主人公は会社に勤めるサラリーマンで、アラフォーの設定にしたのは、平均的なライフイベントをひとしきり終えていて刺激を欲している人物にしたいと考えたためでした。実際はアラフォーと一口に言っても、さまざまな立場、経験の人がいるのは言わずもがなですが・・・若くて未来ある魅力的な人物よりも、ある程度枯れて常識に縛られた人物の方が、突っ込み役として突っ込ませ甲斐のあるキャラクターになるかなと考えました。
魔女の方も、老婆を意識して描いていますが、シワやシミの表現とかに苦心しました。ちょっと人を食ったようなところのある表情とか、ローブを羽織った布のシワとか、まだまだ工夫の余地が多く描き甲斐があります。
そんな二人の掛け合いで本作は進んでいきます。怪しくてちょっとお茶目な(?)魔女にいざなわれて振り回される主人公たちにご期待ください。
歴史や小説に登場する魔女
かのシェイクスピアの描いたマクベスにも、預言者として魔女が登場しています。数百年前のイギリスにも、ストーリーの中で浮世離れしていて主人公に絶対的指針を与える存在として魔女が登場しているところを見ると、面白いなと思います。中世には魔女狩りとか、人心を惑わす存在として迫害された歴史もある中で、ストーリーに起用しやすいモチーフなのでしょうね。
マクベスは悲劇ですが、本作品はギャグ漫画です。くだらないなと思いながら、読んでくださった人の中で、僅かでも笑いを届けられることができたら、これほどうれしいことはありません。